弁護士、検事、裁判官、この三者をまとめて「法曹三者」と呼ぶことがあります。
法廷の内外では、立場の違いから、日々いがみ合ったり、けなしあったり、殴り合ったりしている三者ですが(全部冗談です。)
いろんな怨讐を超えて、分かり合えることが1つあります。
それは、桜が終わった今ごろ、ある悪夢を見る、ということ。
その夢とは。
「なんかわかんないけど、もう一度司法試験を受けなくちゃいけない」という夢。
単純に大変なことを思い出すというのと違って、終わったと思ったことをもう一度やるのって、一層苦痛じゃないですか?
他のことで例えるならば、マラソンで42キロ走ったのに、ゴール手前で「ゴメンあと20キロ」と言われるとか。
ドラクエでレベル30とかまでいったのに、お母さんがブレーカー落として冒険の書が消えちゃった時とか。
そりゃそんな夢を見たら結構な汗かきますでしょ。
「あーよかったまたドラキー相手に必死にならなくていいんだ」とホッと胸をなでおろすみたいな。
「何かを無意味に繰り返しやらされる」って、拷問にもあったような気がしますが、とにかく苦痛なこと。
さて、ではさっきのような状況で、もしも「もう一度やり直し」と言われるとしたら。
みなさんならどうしますか?
私なら、全部もうやらないですね。
ドラクエのクリアもマラソンのゴールも司法試験も、もう縁がなかったと思って一回やめます。
だって、たった一度だと思うからこそできるマックスのパワーでやってるわけだから、「ふりだしにもどる」って言われたら「ならもうええわ」ってなりますよ。
1つのことの終わりは、何か別の面白いことをするチャンスなのかもしれないですしね。
そうして一度距離を置いて、それでもなお忘れた頃にまたやりたくなったら、やり始めます。
緩急が大きい方が人生たくさん楽しめますね。
そう考えると、悪い夢も楽しみの1つかもね。
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