弁護士目線で考えること

自由の翼を身につけてこう

年明けから、ゾンビドラマの最高峰、ウォーキングデッド2年ぶり3回目の視聴中です。

加齢のせいか、細かい展開を覚えておらず、何度みてもドキドキヒヤヒヤするし、そして深いなあと思います。

シーズンが進んでいくと、人同士の争いに疲弊した人々の中から、ルール(憲章)を作ろうという動きがでてきます。

このくだりは劇中ではさしてドラマチックではなくサラッと描かれちゃうのですが、「そうかこんなふうに人類は理性を身につけてきたのだ」と感動して震えたものです。

 

憲法は、司法試験の必須科目でもあるのですが、大好きで得意でした。

憲法っていうと、ニュースなどでは政治的な切り口で取り扱われることが多く、あまり話題にしにくい感じがありますが、実は憲法って素晴らしいのよと興奮しながら小一時間は余裕で語れます。

というのも、憲法の半分は、私たちの自由が書かれてるんです。

表現の自由、職業選択の自由、移動の自由、学問の自由。

なんでそんなものわざわざ憲法に書いたんだろうって思うようなものも、それが明記されたことにはとても深い意味がある。

そうなのです。私たちは、ありとあらゆる自由を持っているのだ。

昭和世代で、なんでもダメダメ、ああしろこうしろ、と言われて育った私にとって、「我々は原則として自由だ」ということを学んだとき、まるで翼を得たかのように感じました。

実務に出てからは、憲法を使うことは少なく、以前いた事務所で行政訴訟を担当した時に「ひさびさ書いたわ憲法○条」って感じでしたが、実は見えないけれど根底にはいつも憲法があると思っています。

これまで、世の中のニーズにあわせ、起業のための法律とか相続の時にうまくやる方法とかHOWtoばかりを発信してきましたし、実際ニーズが多いのはそっちなんですが、ホントはさ、一番大事なのは、私たちは自由なんだよって知ることなんだと思ってます。

みんな自由。そして、ルールや禁止事項は、みんなの自由を互いに守るために最低限の範囲で許されるものであって、あくまでも自由が中心にあるって話。   

青クサいようですが、ずっとこの真理を伝えていきたいと思います。

 

2024年の憲法記念日に。

 

 

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