すっかり秋めいていますね。
わたくし、「夏の終わり」が世界一嫌いなので、もう一声の残暑を心待ちにしている最近です。
さて!
8月23日~25日、3日間のお祭り、エンディング産業展に遊びに行きました。
遺言・相続のセミナーなど、「人のエンディング」について人前でお話しするお仕事をしていますので、やはりエンディング産業展は必須科目です。
毎年ブースをだしていらっしゃる(株)ワンズライフさんにご案内までしていただき、一日参加してきました。
2016から参加していて感じたのは、「去年より熱気がある!」ということでした。年々エンディング業界は盛り上がってきているのですね。
まず、一番の衝撃がこちら。
AIに奪われる職種一覧に「僧侶」も入る時代なのか。。。ペッパー君の袈裟姿。
あまりのシュールさに、その場にいた人たちとペッパー僧侶の葬式はありかなしか、の議論を繰り広げましたが、
「・・でもさ、ペッパーは修行してないからなしだろ」ということで決着しました。
ちょっと話はそれますが、ホリエモンさんが、何かの媒体で「知識や経験も今後は脳にデータとして移植できる時代は遠くない」とかいう話をしていて、へーと思ったことがありますが、
そうだとすると、AIの僧侶と人間の僧侶との違いは、生身の人間であるかどうか、知識や経験を得るのに時間と手間暇をかけたかどうか、というだけの違いになりますよね。
そういう「人間味のあるストーリー」が背景にない念仏でも気にならない人が増えれば、本当にペッパー僧侶がアリの時代が来るかもしれません。
なお、もし知識や経験が脳に移植できるなら、司法試験とかもいらないよね~。
さて、エンディング産業展に戻りましょう。
次は、骨壺。クマモンさんは仕事を選ばないところが魅力です。
↓これも小さいですが骨壺です。
個人の遺骨をリビングでインテリア的に置くことができます。20センチくらいのコンパクトサイズで素敵。
↓こちらは、遺骨からつくった、といっても遺骨を元に「育てた」真珠。
すごい技術ですが、何よりも遺骨を別の形に生まれ変わらせるというのは何ともドラマティックですね。
別の形といえば、こちらは、遺骨をパウダー状にして肌身離さず身に着けられるアクセサリー類。
普通の素敵な宝石のネックレスで、見た目は遺骨が収まっているなんて全くわかりません。
樹木葬のブースにも行ってみました。
ガーデニングの一部のようですね。
実家近くの上野にある谷中墓地など、桜の季節、墓地の区画の中でお花見をしている家族連れもいたりします。
樹木葬というのは、それに近い風情なのかもしれません。
ガーデニング好きなのでこれはチェック。将来、子孫には、私の墓場でとれたバジルで料理させよう。
こちらは、亡くなった時に着る装束なのかな。スーツっぽいのもありますね~。
こちらは、「送り鳩」。
お棺に手向けるお花と一緒に、メッセージを書いた鳩を入れて、故人を送ります。
たしかに、棺の故人に向かって言いたいことがあっても声にだせずぐっと飲み込んだ経験のある人は多いはず。言葉にできないメッセージを書いて渡せるものがあればいいですよね。
ちなみにこの鳩、特許取得の特殊素材でできているそうです。
終活インストラクターとしてエンディングに造詣の深い女性経営者さんならではのアイディアです。
あと、最近の霊柩車だそうです。こんなにスタイリッシュなんですね~。
霊柩車といえば、おみこしのような屋根のついた形を思い浮かべますが、見るからに霊柩車、という形は、葬祭施設の近隣住民への配慮から最近少なくなっているそうです。
ちょっとおもしろいな、と思ったのは、会場内にLGBTの文字があったこと。
LGBTとは、ご承知のとおり、レズビアン、ゲイなど性的マイノリティの方の総称ですが、LGBTの方たちならではのエンディングについてのサービスを行う企業のブースです。
LGBTも「産業」でくくれるんだ~という価値観の転換。。。
そして、少し前まではあまり表だって語られなかった「エンディング産業」という舞台に、さらに表だって語られなかったLGBTがかけ合わさるのを見て、時代は音速で変わっているのだな、と痛感しました。
たまには強い風に吹かれないとだめよね。
というわけで、2017年のエンディング産業展も満喫しました。来年はどんな発見ができるか、今から楽しみです。
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めっちゃ元気な上野社長とピース!