乳がんのこと

乳房再建。選択までの道のり②お腹?背中?それとも・・?

人間、選択肢が複数になると考える時間が必要ですよね。

 

全摘出同時再建自家組織を選択したところまではあまり迷いがなかった私が、自分の身体のどこから自家組織を持ってくるか。そのドナー部位の選択で、約1ヶ月ラビリンスに陥りました。

 

その原因の一つには情報がなかったから。 

ネットで「乳房再建、どこ」とかで検索しても、個人の体験談があまりにも少なかった。   

お腹をドナーにしたらこうだったよ!とか背中だとこうだったよ!というレビューがない(笑)。 

当時ちょうどヨガの資格を取得したばかりで、「筋肉」に変なこだわりがあり、術後の影響が心配で、各部位の体験者のレビューを見たかったんだよね。 

これっておそらく、乳房再建が保険適用になったのって意外と最近(自家組織が2006年、インプラントが2013年から保険適用)なので、そもそも再建している人自体多くないし、ネットに書きづらい情報だったりするからなのかなとも思います。

むしろ、ネット上の情報は、一つ前の、「そもそも再建するかしないか」の体験談の方がわずかにヒットするくらい。

インテリアとかDIYとか料理レシピなどの情報量から比べて圧倒的に少ないんですよね。当たり前か。

私が再建について書こうと思ったのも、情報がなくて困った体験からなわけです。

 

で、ここから本題。

同時再建+自家組織の方針を決めた後、乳腺外科の主治医、M先生のリードで同じ病院の形成外科の診察を受けました。 

こんなふうに乳がん切除対応の乳腺外科のドクターと、切除した後、再建する形成外科のドクターとの連携が始まるわけです。

 

ちなみに、私の通っている病院は、日本有数のがん専門病院なので、おっぱい再建担当の形成外科医の先生もいます。 

   

乳腺外科+再建のできる形成外科が併設されている病院でないと同時再建は選択できないと思いますのでご注意くださいね。 

 

そして、病院により、どこから再建のための肉(言い方。。)を持ってくるかの選択肢が違います。

私の病院の再建ドナーのラインナップはお腹or背中の二択しかなく、太もも、臀部では行なっていない、ということでした。

 

お腹と背中の二択ならば、「お腹の肉が要らんわな、ついでにぽっこりお腹も解消よ」とお腹で行く気満々だったのですが、形成外科のドクターの見立てでは、「背中ドナーがいいですね」というわけ。 

 

お腹がいいか背中がいいかは、単なる好みの話ではなく、胸の大きさとお腹の肉とのサイズ感の適性があるんです。 

 

簡単に言うと、胸のサイズが大きい人は、お腹でやる必要がある。これに対して、胸がコンパクトサイズの人は背中でいける。そんな感じです。 

 

この辺りも初めて知ることでした。

だって、「お腹から肉を取って胸にはりつける」と聞くと、胸のサイズに合わせてうまく削いで(言い方。。)、適宜切り取ればいいのかなと思いませんか?

しかし、コトはそんなに単純じゃなく、要は移植なので、活着させるために血管などの組織ごと切り取る必要があるのです。

なので、ボリュームあるお腹だと、胸に貼り付けた時にオーバーサイズとなる可能性があるんですって。 

 

私の診察の際も、形成外科のドクターは、私のお腹をつまみながら、胸のサイズと見比べて、「うーん、オーバーサイズになるかもなあ。でもそれでよければお腹でもいいよ」って感じでした。 

要するに、私のお腹サイズと胸サイズとを考慮すると、お腹の肉がtoo muchっていう示唆ね。  

形成外科の先生の意外な所見で当初のお腹痩せの目論見が外れたのと、提案された「背中をドナーにしたらどうなるのか」がまるでわからなかったので、持ち帰って検討することに。

そこから怒涛の調査を始めました。 

 

背中ドナーは、具体的には背中にある広背筋を切り取ります。広背筋を切り取っても、日常生活に支障はない、と言われていて、背中ドナーは古くから行われてきた方法であること。

広背筋を切ってぺろっと剥がして脇の下の血管がつながったままよいしょ、と前へ「移動」させる移植術なので安定的に再建が行えること。このあたりがドクターの説明であり、ネット上に書いてあることでもありました。

   

でも、「日常生活に支障がない」ってすごい漠然としていますでしょ?

「直ちに影響はない」みたいな漠然とした不安が残る感じ。 

 

ヨガは日常生活に入るのか?どのポーズまでが日常生活なのか?などなど。

のちのち「ああ、広背筋切ったからこのポーズできない」ってなるのが嫌だなあ、と思ってネットで調べまくっていました。 

 

すると、とある個人の方のブログから、病院によっては太ももやお尻、という選択肢もある、という情報を発見したのです。 

 

ブログを書いた方はふとももドナーでやった方で、とても詳しく再建体験を書かれていたので太ももいいなと思い始めました。 

 

で、ネットで「乳房再建、太もも」とかで調べていくと、結構多くの病院がヒットしたのです。

 

こりゃ太ももドナーでできる病院にはなしをききにいってみたい!と思いました。 

 

幸い、入っていた保険にセカンドオピニオンのサービス、ティーペックが付帯されていたので、保険会社に問い合わせ、セカンドオピニオンに行くことにしたのでした。 

ここから医師のインタビューの旅?が始まりました。

 

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